ラブリーを聴きながら
ラブリーな君のことをおもっていたら
ラブリーな夏のことを思い出した
やわらかなお月さまのした 手をひろげて
予感いっぱいの夏のしぐさに 胸は踊り
はじまってゆくすべてが とても愛らしかったこと
その感覚を すごく鮮明に思い出したんだ
両手をひろげて じゃーんとあらわれた太陽に
じりじりと ゆっくりと少しずつ この身は焦がされていたんだね
その熱はかなしみさえも溶かしてしまったよ
冬はとても長い
もう いくつ寝ても 春はなかなかやってこない
だけど
知らなかったよ
冬はとても温かい
君の笑顔をおもうだけで
この身は じりじりと また温度をあげる
のりこんだ電車はどんどんと君の場所から遠ざかってゆく
だからわたしは鍵盤にさわって
君にあいにゆくのさ
夜は深まり
ただ波のようにくりかえす
君のやさしさに似たメロディー
包まれて 明日へゆこう
オレンジのあかりをぱちんと消して
おなかが鳴る音はBGMってことにして
おやすみなさい ◎